引越しについて書いておく。僕が京都からシャンペーンにやってきたのは、2008年の11月だからいまさらだが、書くと宣言してしまった。総説的なブログがあるので、体系的に書く努力は放棄する。10年近い京都生活で溜め込んだものを、大抵は捨て、一部は実家に預け、持ってきたのは約300キログラムだった。ダンボール10箱に梱包し、郵便局から船便で発送した。
郵便を使ったのは、探した限り最も安かったからである。10個以上まとめて送ると1割引になる。さらに切手で支払うことができるので、オークションで購入すればさらに5%割引くらいになる。安いだけでなく、国際郵便は船便でも集荷してくれるので、いうなればドア・ツー・ドアのサービスである。僕はかけなかったが、保険をかけることもできる(但し、郵便局へ持っていかなくてはならない)。反面、宛先住所が決まらないと送れない。僕は、大学寮とネットで契約した。出発前に部屋番号を教えてもらうために、管理事務所と何回かメールをやり取りした。結果的に、今でもその寮に住んでいるが、たまたま研究室のとても近くにあったからだ。家賃がここより月数万円安く、広さが同じくらいのアパートは沢山ある。一般には、住所を決めるために住居の選択肢を狭めてしまうのは割りに合わないだろう。
2ヶ月程度で、不在連絡票を受け取った。宅配ボックスはあるが、もちろん大き過ぎて入らない。10日以内(実際は2週間位)2回まで再配達してくれる。土曜日も配達してくれる。時間は指定出来ない。しかし、月曜日に土曜日の再配達を申し込んでも、実行されなかった。前日に電話しろと言う。ネット申し込みも試してみたが、指定日前に2回再配達が行われ、郵便局まで受け取りに行く羽目になった。希望日に再配達を受けるためには、不在連絡票を受け取ったらまず翌日に電話して再配達を止めてもらい、次に再配達して欲しい日の前日に再び電話して申込む、という2段攻撃が必要だと思う。
荷物は、10個中9個のダンボール箱が破れて中身が見える状態だった。1つは、別の箱に移されて届いた。内容物のいくつかが紛失し、知らない本が数冊入っていた。内容物のリストを作らなかったので、正確には分からない。ちなみに梱包は、段ボール箱にゴミ袋を開いたビニールシートを引き、上下の口と2辺を布テープで固定してあった。損傷なく届くためには、Gショック並の強度を持った梱包が必要だと思う。段ボール箱を2重にするとか、梱包テープでミイラのようにぐるぐる巻きにするとか。
もう一度やるなら、郵便は使わず、民間のドア・ツー・ポートのサービスを使うだろう。値段は、僕の知る限り郵便局の船便と同程度である。最寄の税関留め(この辺りはシカゴ)なので、出発前に住所を確定する必要がない。おそらくパレットに積んだ状態で運んでくれるので、郵便ほど梱包を厳重にする必要も無いだろう。今回使わなかったのは、通関手続きと、自宅までの輸送に手間とお金がかかり過ぎると思ったからだ。9年程前にイギリスからの荷物を大阪港で受け取った時は、手続きは自分でやり、輸送は赤帽を利用した。今回はまず、大阪ではなくシカゴなので、手続きを一人で出来るか不安だった。しかし、郵便で送っても受け取りに充分苦戦した。どうせずぶ濡れになるなら、雨に打たれても滝に打たれても余り変わらないだろう。次に、ネットで調べた限り、シカゴからここまで段ボール箱10個運んでもらうとかなり高くつく。しかし、荷物が届いた時点で、僕はすでにイリノイ州の免許を取得し、車を買っていた。もう少し成行きに任せた方が上手く行っただろう。
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