2009年5月2日土曜日

ラムディスク

 YF氏が新しいノートパソコンを買うというので、知ったかぶりしていて、昔メモリーの有効利用法を調べたことを思い出した。ノートパソコンは、普通、4GBまでメモリーを積むことが出来る。しかし、32bitのWindowsが利用出来るのは、約3GBである。残りの約1GB(OS管理外領域)は、無駄になる。そこで、この約1GBを仮想的なディスク(ラムディスク)として利用するフリーソフト(Gavotte Ramdisk)をインストールして見た。

 僕のノートパソコン(レノボThinkPad X61, 32bit Windows XP)には以下の方法でインストール出来た。

zip書庫をプログラムファイルを置くのに適当な場所に展開する。
②展開されたフォルダ内のram4g.regというファイルをダブルクリックする。(レジストリに情報が追加される。)
③ramdisk.exeを起動し、デフォルトの設定のまま、"Install Ramdisk"ボタンを押す。(ディスクサイズが16MBに設定されているが、実際にはOS管理外領域に収まる最大のサイズで作成される。)

 Rドライブとして959MBのラムディスク(正確には、"fixed media")が作成されていた。タスクマネージャーの利用可能な物理メモリは、ラムディスク作製の前後でほとんど変わらなかった。一度作成すると、再びramdisk.exeを立ち上げて"Remove Ramdisk"しない限り、Windowsを起動するごとに自動的に作成される。

 折角ラムディスクを作ったので、キャッシュを置いてみた。VistaにはReady BoostというUSBメモリなどをキャッシュとして利用するソフトが付いているが、XPには付いていない。そこでeBoostr 3(Laptop Edition)というソフトを購入した。ラムディスクと、手持ちの4GB microSDHC(+アダプタ)にキャッシュを構築しところ、ベンチマークソフト(HDBench)でハードディスクのアクセス速度が、読み込み20%、書き込み35%、コピー100%向上した。ちなみにeBoostrについているスピード測定を使うともっとずっと良い数字が出る。また、ハードディスクは5400rpm。

 ハードディスクは大して速くならなかったが、優先アプリケーションにOneNoteを登録すると、2回目から数秒で起動するようになった。また、パワーセーブモードを有効にすると、電源をつないでいるとき通常通りハードディスクとキャッシュ両方にアクセスするが、電源を抜くと自動的にハードディスクにアクセスしなくなる。(キャッシュの再構築もしなくなるらしい。)その結果、バッテリーの持ちが目に見えてよくなった。Windowsのスタンバイ、回復を繰り返しても、eBoostrは正常に動き続けた。但し、再起動すると、ラムディスクが登録デバイスのリストから消えてしまう。