2009年4月7日火曜日

授業

 授業に35分遅刻する。僕が聴講している唯一の授業である。大学院生向けのグラント申請の書き方を教える50分週2回の講義(正規の受講者は他にチュートリアルもあるようだ)で、ポスドクや助教、外部の研究者も出席している。学術研究の方法や倫理を扱うのではなく、現実の世界で政府系機関から資金を調達するにはどうすればよいかを赤裸々に語ってくれる。たとえば、某機関では審査員は数十名いるがその内2人しか申請書を最後まで読まない。残りの審査員は1ページの要約だけを読んで投票数するので、そこに入魂しろだとか。某機関へ申請する研究テーマは、企業向け補助金の募集テーマ一覧中から選べだとか。審査員リストに載っている研究者とその友人の論文を参考文献に入れろだとか。裏事情が公開(形式知化)されているのだ。日本では、こうした裏事情は師匠から弟子にじわじわと伝わっていく(暗黙知化されている)場合が多いのではないか?そういう意味で、僕にとっては目から鱗である。

 この授業以外にも(この授業で知ったことだが)グラントデータベースを開発して(学内向けに公開して)いたり、グラント専門の事務員がいて申請書の添削をしてくれたりと、大学全体が研究資金獲得のために万全の態勢を整えていることが分かった。この授業を聴講出来ただけでも、アメリカに来たかいがあったと思っている。(今日は15分しか聞けなかったが。)僕は読んでいないが次の本が教科書となっている。

2009年4月5日日曜日

中古パトカー故障

 1月に購入した中古パトカーは、受け取った翌日氷点下10度くらいの中でエンジンをかけようとしてバッテーリが上がり、交換したあとは、2ヶ月半の間快調だった。しかし、先週末リコールでディーラーに行った際、駐車場の入口でエンジンが止まってしまった。オルタネーターの故障だという。オルタネーターとは、発電機で、車の全ての電力を供給し、バッテリーを充電しているらしい(KB氏によると、車が動かなくなったとき誰もがきっと口にするが、誰も意味を知らず、修理代が高いものだそうだ)。しかし整備記録によると、昨年12月に交換されたばかりである。しかも、2006年に初めて故障してから毎年交換されている。特に昨年は、交換してもチャージランプが消えなかったそうだ(だから無視して乗っていた)。何か根本的な原因があるはずだ。今後数か月の周期でアルタネーターを交換し続けるのはいやなので、その原因となっている不具合を修理してしまいたい。Googleってみると、オルタネーターの故障の3大原因は、③ダイオード死亡
だそうだ。①のブラシは徐々にすり減っていくもので、10万キロくらいが交換の目安らしいので、違うだろう。②のベアリングは、エンジンルームから高音のぎゃーんとかガァーいうような連続音が聞こえるなどの予兆があるらしいが、少なくとも気付かなかった。③のダイオードとは、整流器のことで、発電された交流電流を直流電流に変換して、車が使えるようにする。当たり前かもしれないが、定格以上の電流が流れると壊れるそうだ。チャージランプがついていたことと考え合わせると、

 漏電しているために、充電電圧が下がってチャージランプが点灯し、ダイオードに過剰な電流が流れてやがて壊れる。

と説明できるのではないか?実際、この車種の配線の問題を指摘している人がいるので、詳しく検査して貰おうと思う。