ライアン・エアーはイギリスの格安航空会社だ。どのぐらい安いかというと、フランクフルト→ミラノ片道は預ける荷物がなければ、燃料費込で35ユーロ(運賃0ユーロ)であった。素晴らしい価格だが、いざ利用してみると、いくつかの落とし穴にはまったので報告する。
発着時刻
少なくともミラノ‐フランクフルト間は早朝・深夜しかなかった。僕は早朝便(7・8時代)を利用したが、非人間的な時間に宿を出るか、ライアン・エアーが経営するホテルに泊まり、空港で朝食をとる羽目になった。
場所
ミラノのオリオ・アル・セリオ空港は、格安航空会社専用で、普通の国際便(笑)が発着するマルペンサ空港へ直行する公共交通手段がないため、両空港間の移動には2時間半程度かかった。但し、市街地からの距離は両空港ともシャトルバスで1時間程度である。フランクフルトのハーン空港は、ライアン・エアー専用で、フランクフルト国際空港が市街地から地下鉄で15分なのに対し、1時間に1本程度のシャトルバスで1時間程度かかる。
手荷物重量制限
預入荷物が有料(10ユーロ)なのは仕方がないかもしれないが、重量制限が日本‐ヨーロッパ間のエコノミーより5kg少ない15kgである。重量超過分は、1kgごとに15ユーロとられる。僕は、ミラノのホテルへトランクを預けようとしたが、拒否された。ミラノ中央駅と空港の荷物預かり所も当たったがまだ空いておらず、やむなく超過料金を支払ってフランクフルトまで持っていった。
サービス
僕は気にならなかったが、座席指定がないので、良い席に座りたければ搭乗ゲートで並ばなくてはならない。また、機内食は飲み物も含めて有料である。さらに、離陸までラジオのCMのようなものが機内に放送される。
以上から移動にある程度の快適さを求めると、シャトルバスやホテル、朝食なども含めた最終的にライアン・エアーに対して支払う金額は、ルフトハンザなどと大して変わらないだろう。それどころか、早起きや空港までの移動時間と労力が高く評価されるような、目的や身分の旅行者にとっては、割高になるのではないか?ライアン・エアーは、機内持ち込みサイズのバックパック1つしか持たず、空港のベンチで夜を明かすこともいとわないような旅行者に限って、利用価値があるのかもしれない。
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