2008年12月5日金曜日

i-card

 職員証(i-card)を作りに行く。学生証と色が違うだけで、図書館利用証、ゲストハウスの鍵、構内バスのフリーパス、デビットカードを兼ねている。10:30から、国際課で面談。DS-2019の発効日から1か月(?)以内に面談を受けなくてはならないそうで、つじつま合わせのために新しいDS-2019を発行してくれる。医療保険に加入したことを確認され、外国人向けパンフレット一式を貰う。

 研究室に戻ると、ボスに論文の束を渡され、目を通して1時間後にオフィスに来いと言われる。爆薬の研究をさせられるらしい。研究動機を懇切丁寧に説明してくれる。4時から、招待講演がある。毎週、水曜日は物理化学らしい。ハーバード大学若手による共焦点蛍光顕微鏡のはなし。

 NetIDのパスワード設定が出来ない。オンライン認証できないので、サイトライセンスがあるソフトウエアのダウンロードや書庫内図書の請求が出来ない。

2008年12月4日木曜日

アイスバーン

 8時15分頃部屋を出る。歩道も含めて除雪をしていないところは、全てアイスバーン状態なので、自転車で走るのが怖い。居室に荷物を置いてから、化学図書室へ。SciFinderで合成を指示された化合物の文献検索をしようとすると、なんと4個中3個は売っていることが分かった。結局、僕の合成実験は中止となり、合成をしている学生のサポートだけすれば良いことになった。その学生は、シミュレーションもやるらしいので、専門家に相談に行き、SYBYLというソフトウエアのサイトライセンスがあることを知る。途中備品室なるものに寄り、ボールペン1本に至るまで支給されることを知る。

 午後は、事務室へ。ソーシャルセキュリティーナンバーが発行されるまでの一時整理番号(Temporary Control Number)や登録番号、ネットIDなどを取得したり、書類を書いたり、国際課での面談の予約を取ってもらったり、オンラインでオリエンテーションを受けたりする。その後、ナショナルシティバンクに駆け込んで小切手口座と預金口座を開く。居室に戻って、文献チェックをしてこの日は終了。学生会館で夕食をとって帰宅した。

2008年12月3日水曜日

初仕事

 初仕事だった。大学院でのティーチングアシスタントやリサーチアシスタントを除いて、自分の手でお金を稼ぐのは、本当に生まれて初めてだ。といっても、宿からアパートに移ったり、ソーシャルセキュリティーナンバーを申請に行ったり、文献探しをしたりしただけだ。

 朝8時半ごろ研究室へ行く。まだ誰も来ていないし、鍵も貰っていないので入れない。15分ほど時間を潰してから教授室へ挨拶に行くと、秘書室や事務室へ案内してくれる。事務室のポスドク係に明日の予約を取ってから、アパートの鍵を貰いにいく。それから引っ越し。といってもスーツケース2個を300m位引きずっただけだ。

 昼食をとってから、ソーシャルセキュリティー事務所に行く。自転車で出発したが、途中で道に迷いそうになったので、アムトラックの駅からバスに乗る。事務所に着くと、パスポート、ビザ、オファーレター以外にDS-2019が必要だといわれる。途方にくれていると、タクシーがやってきたので、アパートまで往復してもらう。手続き後、大学へ戻り、中央図書館へ。論文の追加資料が欲しいのだがどこが持っているのかはっきりしない。2人の司書に相談し、遠隔書庫にあることが判明する。まだオンライン請求用のIDを貰っていないので特別に便宜を図ってもらう。

 雑貨屋でとりあえず必要なものを買って、8:30ごろ帰宅。

2008年12月2日火曜日

初雪

 午前1時に目が覚めた。テレビで映画を見たり、書類をいじってから、5時ごろ散歩に出た。辺りは新雪に覆われていた。キャンパスは静まり返っている。アパートと研究棟を偵察し、通勤距離がわずか300mであることに満足する。宿に戻って朝食を取ってからうとうとする。

 午前11時頃、ボスからの電話で起こされる。こちらから掛けるはずだったが寝過してしまった。カフェで昼食を御馳走になってから、研究室へ。実験室見学と席決めの後、仕事をもらう。僕の研究はここでも有機合成から始まるらしい。日曜日なのに、学生が一人来ている。

 研究室を出た足で買い物に行く。必需品のキャップと手袋、日本で捨ててきたリュックサックや普段着など。夕食を取ってから、部屋で自転車を組み立てる。タイヤの空気を抜かずにチェックインしてしまったのだが、破裂していない。

2008年12月1日月曜日

片道航空券

 朝7時に夜行バスで新宿に到着した。研究室の片付けが長引いたので、H山に会う時間がなくなってしまった。約束をドタキャンしてしまったこと、今度いつ会えるか分からないこと、最近考え方の違いが問題化していることから、大変心残りである。実家に直行して、保険証を受け取ったり、転入届の委任状を書いたりする。

 家族の車で成田空港へ。事前に送っておいた預入手荷物の数と大きさにあきれられる。32kgのスーツケース2個と、分解した自転車1台である。ノースウエスト航空のウェッブページと電話案内によると、無料預入手荷物は23kg以下2個だが、32kg以下2個までは1個当たり50ドル、自転車は手荷物の数にかわらず150ドルの超過料金で済むと聞いていた。しかしチェックインカウンターに行って見ると、3個チェックインする場合、23kg超えの荷物の一つは3個目として計算されるので、超過重量9kgではなく全重量32kgに対して超過料金がかかるそうだ。困った顔をしていると、2つ目のスーツケースの重量が23kgだったことにしてくれた。ちなみに、自宅から空港までの輸送には空港ゆうパックを使った。普通のゆうパックと違ってサイズや重量に制限がないが、普通のゆうパックと同じ日数で届く。但しあまり使われないらしく、小さな郵便局から発送したら手続き方法の問い合わせに30分くらい時間がかかっていた。

 文庫+新書150冊読破まであと3冊なので、新書3冊を持って搭乗したが、丸山真男「日本の思想」が寝不足の状態で2‐3時間で読める本ではないことを知る。乗り継ぎのデトロイト空港にて、引越で出てきた中国元、台湾ドル、シンガポールドル、タイバーツ及びエジプトポンドを両替する。30人乗りくらいのプロペラ機(SF-340)でイリノイ州シャンペーンへ。

 6時前なのに真っ暗である。思ったほど寒くはない。大学院生が迎えに来てくれる。荷物を受け取り、彼の車に辛うじて積み込んで宿へ。南京出身ですでに結婚している。夕食に誘ってくれたが、土曜日の夜を潰すのは申し訳ないと言って辞退した。15分程度で学生会館に到着し、宿泊施設にチェックインした。

2008年11月13日木曜日

手術1回で肩鎖関節完全脱臼を治す方法

 10月の初め、自転車で転倒し、肩鎖関節を完全脱臼した。「肩鎖関節」は肩甲骨と鎖骨が3本の腱でつなぎあわされた部分で、肩や肘関節のように骨同士が擦りあわされているわけではない。その完全脱臼とは、3本の腱が切れた状態を表す。

 肩鎖関節が完全脱臼しても治療しない場合が多いそうだ。肩の運動には激しいスポーツをしない限り支障がはないし、力士や柔道家の中にも治療しない人がいるという。しかし鎖骨が1-2 cm上に突き出た状態になり、外見上のハンディキャップを負うことになる。しかも、肩甲骨は鎖骨を介してしか背骨(胸骨)とつながっていないため、体から筋肉を取り除くと腕が取れてしまう状態になるという。年をとって筋肉が衰えると後遺症が出そうだ。そこで僕は、治療を受けることにした。

 僕が救急車で運ばれた某大学付属病院とセカンドオピニオンを求めに行った某大学付属病院では、治療に2‐3か月かかると言われた。2回手術が必要で、まず鎖骨と肩甲骨の間を金属板で留め、切れた靭帯を縫い合わせる。6週間後、靭帯が修復された後に、再び手術を行ってプレートを取り除く。しかし僕は、仕事の都合上、1か月以内に軽作業が出来る状態になっていなければならない。これでは、間に合わない。そこで、1回の手術で済む治療法を探した。

 インターネットで調べてみると、肩鎖関節の治療法には様々あり、どれが最善の治療法なのか、統一見解がないという。問題は、靭帯が十分な強度に回復するまでの間、鎖骨を肩鎖関節へ固定する方法のようだ。放っておくと鎖骨が1-2cm上へ飛び出るほど強く、靭帯は引っ張られる。回復が十分でないと、靭帯は再び千切れたり、伸びたりする(亜脱臼)。しかし、固定に金属プレートやワイヤ(Phemister変法)を使うと靭帯の回復後再手術が必要となる。1回の手術で済む方法としては、腱(長掌筋腱)や人工靭帯で補強する方法があるそうだ。

 地元の整形外科専門クリニックに紹介していただいた病院で、望み通りの手術を受けることができた。人工靭帯を2本移植し、同時に切れた3本のうち2本の靭帯(烏口鎖骨靱帯)を縫い合わせる。手術後1週間は肩を完全固定、3週間は腕の運動範囲は90°以下に制限され、靭帯回復には3-4か月を要するが、3週間で日常の生活(と化学実験)に支障のない程度の腕の運動ができるようになり、再手術はない。人工靭帯は骨に貫通させるため、骨がくびれてくることはなく、穴の大きさは術後10年間の経過観察でほとんど変わりがないという。ただし今後は、チタンボタンが体に埋め込まれていることの証明書を携帯しないと、飛行機に乗れなくなるかもしれないし、MRI検査を受けられなくなるかもしれない。

 ちなみに手術時期は早ければ早いほど良く、脱臼後1カ月以上経つと、切れた靭帯をつなぎ合わせることができなくなるそうだ。実は僕も、5年以上前にウエイトトレーニングで同じ場所を故障したので、2本の内1本が修復不可能になっている可能性があった。その場合は、2本人工靭帯を移植する代わりに、人工靭帯1本(と1本修復)と腱の移植を行う計画であった。また内視鏡のようなものを使って手術を行うことで、術後の回復を早める関節鏡手術という技術があるようだが、肩鎖関節脱臼の治療例は僕の調べた限り未だ十分な数がないようだ。

2008年11月4日火曜日

話題の保湿成分

 最近、化粧品で話題の、保湿成分「水溶性プロテオ・グルカン」とはどのような物質だろうか?また、「ヒアルロン酸」よりも保湿能力が高いと言われているそうだが本当だろうか?以下は、あるエステシャンへの回答である。


 ネットで調べた限り、ここでいう「水溶性プロテオ・グルカン」は、ヒアルロン酸とタンパク質が結合した物質だと思います。ヒアルロン酸は、澱粉に似た構造の物質なので、水に溶かすと糊のようになります。このヒアルロン酸にタンパク質を結合させると、ヒアルロン酸由来の部分で水含みつつ、タンパク質の部分が強い骨格構造を作るので、「丈夫なプリン」(笑)のような物質を作ることがが出来ると思われます。おそらく、糊状の物質よりもプリンのような物質の方が保湿力が高いのではないでしょうか?この「丈夫なプリン」は、肌のコラーゲンの間に詰まっていて、保湿などの役割を果たしているそうです。 化粧品に入っている「水溶性プロテオ・グルカン」が、肌に含まれる「水溶性プロテオ・グルカン」と同じように、ちゃんと「丈夫なプリン」のような状態になっているのか、また「丈夫なプリン」を肌の上から塗った場合にどの程度保湿効果が得られるのかは、僕には分かりません。